地元民がすすめる絶対に失敗しない「広島つけ麺(冷麺)」のお店【ひろしまイク麺紀行②】
おすすめのお店
私がつけ麺(冷麺)のお店に初めていったのは、平成8年(1996年)のこと。
当時、広島市中区大手町の鷹野橋商店街にあった「新華園 鷹野橋店(今は閉店)」。辛い物がもともと得意で、若かったので少々の量は食べられるはずでしたが、その辛さとボリュームに圧倒されたことを記憶しています。しかし、通えば通うほど辛さやボリュームに慣れ、求める辛さはエスカレート。気づけば広島にある様々なつけ麺(冷麺)の店に行くようになっていました。
新華園に通い詰めのある日、店主にお話を聞きました。
昭和29年(1954年)創業の新華園の冷麺は、その当時、中華料理店を営んでいた方から、お店、資機材、レシピをまとめて買い取ったもので、レシピは、親族以外には門外不出とのこと。そして、約70年間、その味は今も守られています。
昭和60年(1985年)創業の「冷めん家(広島市中区十日市)」は、新華園の親族に当たる方が新華園とは違った経営方針で運営するため、全く別のお店として創業したものです。つけダレは、まさに新華園の味ですが、麺に違いがあり、新華園とは違う個性が感じられます。新華園には、ちょっとしたルールがあるので、敷居が高いと感じる方におすすめのお店です。
昭和60年(1985年)創業の「つけ麺 流行屋(はやりや)」にも随分通いました。広島つけ麺という名の発祥は「流行屋」です。ちなみに、新華園は今でも「冷麺」と呼びます。広島市中区国泰寺町にあったお店は、店主の体調不良を理由に残念ながら閉店してしまいましたが、広島市中区西白島町で暖簾分けしたお店が営業しています。
「原田製麺」の麺を使用しているところが新華園と共通していますが、太さや柔らかさなど全く別物です。玉ねぎ、カイワレ、味付け海苔とともに食べるのもこのお店の特徴で、つけダレの唐辛子辛さに絶妙にマッチしています。こちらのお店もおすすめです。
こうした、冷麺、つけ麺のお店が火付け役となり、広島のつけ麺ブームが始まりました。平成12年(2000年)に「広島つけ麺本舗ばくだん屋」、平成18年(2006年)に「辛部」などが出店され、チェーン化によりつけ麺のお店が増えたことで、広島の新たなご当地グルメと位置付けられるまでになりました。
食べ方のコツ
茹でキャベツなどの具材とともに、つけダレにしっかりとつけて食べるのがおいしく食べるコツです。つけダレが跳ねる可能性があるので、白い服での来店は控えた方がよいです。紙エプロンを備え付けてあるお店も多いですが、新華園、流行屋には、紙エプロンはありません。
つけ麺(冷麺)は、基本的に辛さを選ぶことができます。辛さによって追加料金はかかりません。食べながらでも辛みを足してくれますので最初は控えめにすることをおすすめします。「辛々亭」、「らいおん亭」は、一定の辛さ以上を注文すると追加料金がかかります。
新華園のメニューには、辛さの指標がありません。店主が常連さんの顔を覚えており、その人にあった辛さに調整し提供してくれます。初来店の方は、辛さ控えめになりますが、基本的には辛いと思ってください。もちろん辛さは途中でも足すことができます。
広島つけ麺(冷麺)の特徴
つけ麺とは、中華麺を別容器のタレにつけて食べるスタイルをいいます。
つけ麺といえば、濃厚な魚介系の温かいつけダレに、太めの麺をイメージされる方も多いと思いますが、つけ麺(冷麺)は、唐辛子と酢の効いた、さっぱりしたしょうゆベースの冷たいつけダレに中細の丸麺が基本です。
茹でたキャベツにチャーシュー、細く刻んだ青ネギ、キュウリが麺の上に乗った状態で提供されます。
皆さんがイメージするつけ麺とは、まったく別物だと思いますので、ぜひぜひ一度ご賞味ください。
広島つけ麺(冷麺)のお店
創業年(1号店) | 店名 | 所在地 | 詳細(GoogleMap) | |
1954年 | 昭和29年 | 中国風麵処 新華園(元祖冷麺) | 広島市中区河原町6-14 | こちらをクリック |
元祖中国風冷麺 新華園 | 広島市東区矢賀4-12-10 | こちらをクリック | ||
元祖冷麺 新華園 三篠店 | 広島市西区三篠町2-13-22 | こちらをクリック | ||
新華園 段原店 | 広島市南区段原南1-2-3 | こちらをクリック | ||
1985年 | 60年 | 冷めん家 | 広島市中区十日市2-9-22 | こちらをクリック |
冷めん家 大手町店 | 広島市中区大手町2-4-6 | こちらをクリック | ||
つけ麺 流行屋 | 広島市中区西白島町13-33 | こちらをクリック | ||
1997年 | 平成 9年 | 激辛つけ麺 とし | 広島市中区竹屋町3-29 | こちらをクリック |
広島つけ麺 かず | 広島市東区光町2-8-1 | こちらをクリック | ||
2000年 | 12年 | 広島つけ麺本舗 ばくだん屋 本店(新天地店) | 広島市中区新天地2−12 | こちらをクリック |
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 流川店 | 広島市中区流川町6-1 | こちらをクリック | ||
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 土橋店 | 広島市中区堺町2-1−3 | こちらをクリック | ||
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 ekie店 | 広島市南区松原町1-2 | こちらをクリック | ||
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 松川町店 | 広島市南区松川町2−25 | こちらをクリック | ||
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 五日市店 | 広島市佐伯区千同2-1−62 | こちらをクリック | ||
広島つけ麺本舗 ばくだん屋 八木店 | 広島市安佐南区八木1-26-27 | こちらをクリック | ||
2003年 | 15年 | 広島本格つけ麺 わかば亭 | 広島市中区大手町5-5-10 | こちらをクリック |
2003年 | 15年 | 広島風つけ麺 辛唐家 | 広島市西区楠木町3-3-1 | こちらをクリック |
2006年 | 18年 | つけ麺本舗 辛部 宝町店 | 広島市中区宝町1-17 | こちらをクリック |
つけ麺本舗 辛部 加古町店 | 広島市中区加古町8−13 | こちらをクリック | ||
つけ麺本舗 辛部 十日市店 | 広島市中区十日市町1-4-29 | こちらをクリック | ||
つけ麺本舗 辛部 井口店 | 広島市西区草津新町2-5-15 | こちらをクリック | ||
つけ麺本舗 辛部 広島駅前店 | 広島市南区松原町10-31 | こちらをクリック | ||
つけ麺本舗 辛部 相田店 | 広島市安佐南区相田1-19-1 | こちらをクリック | ||
つけ麺本舗 辛部 海田店 | 安芸郡海田町南大正町5−22 | こちらをクリック | ||
2007年 | 19年 | 広島風つけ麺 麺龍 | 広島市佐伯区八幡2-19-14 | こちらをクリック |
2007年 | 19年 | みんみん | 広島市中区胡町3-4 | こちらをクリック |
2007年 | 19年 | 広島つけ麺 ひこ | 広島市中区流川町7-28 | こちらをクリック |
2007年 | 19年 | つけ麺らいおん亭 矢野 | 広島市安芸区矢野西1-33-13 | こちらをクリック |
2008年 | 20年 | ゆうき亭 | 広島市中区胡町2-7 | こちらをクリック |
叶(旧ゆうき亭 観音店) | 広島市西区西観音町1-2 | こちらをクリック | ||
2009年 | 21年 | 唐々亭 銀山店 | 広島市中区銀山町11-14 | こちらをクリック |
唐々亭 新天地店 | 広島市中区新天地1-1-14 | こちらをクリック | ||
2009年 | 21年 | つけ麺屋 広島一漢 | 広島市中区流川町2-23 | こちらをクリック |
2013年 | 25年 | 広島つけ麺 かみ | 広島市南区翠3-11−19 | こちらをクリック |
2014年 | 26年 | つけ麺・居酒屋 きむらや | 広島市南区稲荷町5-1 | こちらをクリック |
2016年 | 28年 | つけ麺 赤猿 | 広島市東区愛宕町8-1 | こちらをクリック |
2021年 | 令和3年 | 広島冷麺居酒屋 麦家人 | 広島市中区江波栄町1-14 | こちらをクリック |
※情報は、全て投稿時点のものです。来店前に確認を。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません