広島中華そばのルーツを食す 廿日市市友田「中華そば乙丸」編【ひろしまイク麺紀行⑤】
今回は、広島県廿日市市友田にある「中華そば乙丸」です。
概要
広島中華そばは、戦後1948年(昭和23年)に3つの屋台が登場したことから始まります。その一つが「上海」です。「上海」の味と深く関係しているのが、現在なお絶賛営業中の「乙丸」、「陽気」、「すずめ」です。
「乙丸」は、1971年(昭和46年)創業、実に約50年もの間、暖簾をまもり、その人気は衰えることがありません。創業当時は舟入で2年、その後、東雲に移転し2年、そして現在に至ります。
乙丸の名前の由来は、広島県廿日市友田乙丸という地名からきています。
店主の畠田栄子氏は、屋台「上海」の創業者、沖稔氏が出店した「しまい(1957年(昭和32年)創業2017年(平成29年)閉店)」に、沖稔氏の次男、誠治氏と栄子氏の実姉ヒデ子氏とともに務め、中華そばと餃子の作り方を学びました。
具材をニラだけにこだわった餃子は「しまい」と同じレシピで、中華そばと共に乙丸の人気メニューです。「陽気」や「すずめ」の創業に当たっては、沖誠治氏が中華そばの作り方を指導していますが、栄子氏ご自身は、陽気やすずめの創業者とのかかわりは一切ないそうです。
このような歴史のある乙丸ですが、はずかしながら私自身は、初来店となります。
店内の状況
開店前から待つこと30分、入店。カウンター席が4席程度、4人用テーブル6脚(座敷)あります。壁には、過去にテレビ局の取材を受けた際の写真とサイン、広島中華そばの歴史相関図のようなものが貼ってあります。テーブルの上には、割りばし、コショー、酢、ティッシュがあります。私は汗かきなので、ティシュって結構大事です。
メニュー

メニューです。中華そば、餃子のほかに、塩ラーメン、白ネギ中華、チャーシューメンなどがあります。「白ネギ中華」700円が気になりますので、今度絶対食べたいと思います。

今回は、やはり目的とする中華そばを注文。
スープを一口。少し塩気の効いたしょうゆ豚骨です。
具材には、広島中華そばの定番、チャーシュー、もやし、青ネギ、そして、定番以外のものとして、細いメンマが乗っています。
メンマは辛みがなくスープとよくマッチしています。

チャーシューは厚めですが、やわらかく崩れる感じです。例えるなら、ホテルなどでワインやビールのお供に出てくるこのような写真のお肉に似ています。
麺は、広島中華そばの中では、どちらかといえば柔らかめです。店主のやさしさが伝わる感じ。

ごちそうさまでした。

ごちそうさまでした。

平日の昼間、オープン前から待っていたのですが、同様に来店してきたのが私以外に2組いました。1組は作業服を着た人たち、1組はご夫婦でした。さすが人気の老舗です。
広島のグルメを知るうえで欠かすことのできないお店です。昔ながらの味が大切に残されている希少なお店ではないでしょうか。
お店は県道に面しており、駐車場も広々、来店しやすいと思います。
地図
詳細情報
住所:廿日市市友田269-2
電話:0829-74-4500
定休日:月曜日
営業時間:11:30~14:00、14:30~22:00
駐車場:10台程度
インスタ:中華そば 乙丸(@o_to_ma_ru)
訪問日時 2022年(令和4年)8月26日(金)午前11時30分
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません